様々な事情で、しばらく保有する必要がある場合の空家の維持・管理についてメリット・デメリットをご紹介します。
空き家等対策の推進に関する特別措置法が平成27年2月に施工されました。
(令和5年12月に改正された法律が施行)
この法律では増え続ける空き家等の適切な管理に努めるよう、所有者等の責務が定められています。また、管理を怠っていると行政より「特定空家等」と扱われ助言、指導等を受ける場合があります。
特定空家等に指定されると固定資産税・都市計画税の特例措置が適用されなくなり税金が高くなります。また、勧告、指導に従わないと行政代執行制度により所有者の同意なく解体されることもあります。
国土交通省「特定空家等に対する措置」に関する適切な実施を図るために必要な指針(ガイドライン)より
管理されずに放置された空き家は近隣トラブルの原因となる可能性があります。
日頃から適切な管理を行っておけば、近隣トラブルを事前に回避する事ができます。
人が住まなくなると、建物は急速に劣化が進んでしまいます。
定期的に換気や上下水道の利用などを行うことで、建物の劣化を遅らせる事ができます。
また、設備の故障やトラブルの早期発見・早期対応が可能になります。
管理項目の例
空き家の管理は、不動産の資産価値の維持につながります。
定期的に管理をすることで、ポストに郵便物がたまっていないなど外観から人の出入りがあることがわかり、防犯対策となります。
空き家の利活用が決まらない場合などは、空き家の管理が大切です。
ご自身が遠方に居住しているなどの理由で管理を行うことが難しい場合には、空き家の管理サービス等の利用も検討することをおすすめいたします。
空き家になることが決まったら、ご近所の方にもそのことを伝えておきましょう。 可能であれば緊急時に備えて自身の連絡先もお伝えください。建物の管理と併せて、周辺の状況なども確認しておくと、不法侵入・不法投棄等のリスク回避にもつながります。ご自身での管理が難しい場合は管理サービスを扱っている不動産業者などに依頼すると良いでしょう。
空き家は、定期的に管理をしたとしても人が居住している家屋に比べて火災や盗難などのリスクが高くなります。
特に将来的に賃貸不動産としての活用・売却したいとお考えの方は火災保険に加え、盗難や水漏れなどにも対応した保険への加入を検討しましょう。
人を感知して点灯する照明(人感センサー付きライト)などの設置は不審者の侵入防止に効果的です。
見通しをよくしておき、周辺に足がかりになるようなものを置かないようにしましょう。
項目 | 作業内容 |
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近隣へのご挨拶 |
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項目 | 作業内容 |
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施錠の確認 |
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通風・換気 |
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通水 |
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設備機器確認 |
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項目 | 作業内容 |
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郵便物の確認・整理 |
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玄関周り・敷地周りの清掃 |
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外壁等の点検 |
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庭木・雑草の確認 |
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塀 |
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管理を依頼する場合、費用が発生します。
管理内容により、利用料金は異なります。
シルバー人材センターで空き家管理を請け負っている場合もありますので、空き家のある自治体や、物件近くの不動産業者などに、「管理内容」と「費用」を確認することをおすすめしています。
管理を委託したとしても、管理者とのやり取りには手間と時間がかかります。
また、修繕などの必要が発生した場合には、相見積もりや、修繕内容の検討などをするために時間をとられることがあります。
管理に係るコストや手間、保有するリスクなどから、売却を検討される所有者の方は多くいらっしゃいます。
売却・管理・活用など幅広くご提案させていただきます。
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弊所は「宅地建物取引業」の免許を取得しており、行政書士業務と併せて事業を行っております。
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