売却トラブルを避ける!地積測量図の重要性と境界の事前確認

                                               2025/6/20

売却トラブルを避ける!地積測量図の重要性と境界の事前確認

土地の売却前に、「境界の確認」はお済みですか?

土地を売却しようとしたとき、こんな経験はありませんか?

「買主側から『境界はどこですか?測量図はありますか?』と聞かれて困った…」

実はこの“境界の不確かさ”が、
売却のスピードや金額、契約そのものに大きく影響することがあるのです。

今回は、売却前に知っておきたい「地積測量図」と「境界確定」の基礎知識を解説します。

弊所は「宅地建物取引業」の免許を取得しており、
行政書士業務と併せて事業を行っております。

このページの目次

地積測量図とは?公図との違い

地の境界確認に用いられる図面には、主に次の2つがあります。

  • 公図(こうず)
    法務局にある簡易な図面。位置関係の目安としては使えるものの、正確性には欠けます。

  • 地積測量図
    測量士が実地調査して作成した図面で、土地の面積や形状、境界の位置が正確に示されています。

買主側や不動産業者が、境界の正確さを求める場合には、特に「地積測量図」の有無や内容が重要視される傾向があります。

境界が不明確な場合のリスク

境界がはっきりしていない場合、次のようなトラブルが起こることがあります。

  • 買主が不安を感じて契約を見送るケース
  • 越境や面積の誤差を理由に値引き交渉が入る場合
  • 境界トラブルが原因で売却が長引いたり中断したりすることも​

特に、測量図の提出や境界確定が整っていることを売買条件とするケースは、もともと多く見られます。

そもそも「境界確定」とは?

境界確定とは、自分の土地と隣接する土地との境界を、実地で確認し、明確にする手続きのことです。

境界確定の基本的な流れは以下のとおりです。

  1. 測量士が現地を測量
     土地の形状・面積を正確に把握します。

  2. 隣接地の所有者と現地立会い
     双方で「境界はここです」と確認し合意をとります。

  3. 境界確認書の作成
     確認した内容を文書にし、双方が署名・押印します。

  4. 境界確定図の作成
     最終的な図面として作成されます。

売却前にチェックしておきたいポイント

不動産の売却をスムーズに進めるため、以下の点を事前に確認しておきましょう。

  • 地積測量図があるかどうか(法務局で取得可)

  • 境界杭などが現地に残っているか

  • 隣接地との間に未解決の境界トラブルがないか

 

これらを放置したまま売却を進めると、価格交渉・契約トラブルの火種になる可能性があります。

境界確定にかかる費用と期間の目安
  • 費用:おおむね50万〜80万円(状況や土地の大きさによって異なります)

  • 期間:2〜4ヶ月程度(隣地所有者との調整なども含め)

 

売却時期が決まっている場合は、できるだけ早めに準備を始めるのがポイントです。

境界確定は【資産価値を守る準備】です

「測量や境界確認は後回しでいい」と思っていると、
売却の段階で思わぬブレーキがかかってしまうことがあります。

測量図があるか確認する
境界杭が残っているか確認する
必要なら測量士による境界確定を行う

この3ステップで、不動産を適正に評価される状態に整えておきましょう。

 ご相談ください

「測量図があるかどうかも分からない…」
「売却の前に、何から確認すればいいか教えてほしい」

そんな時は、お気軽にご相談ください。

当事務所では、現地状況の確認・法務局での図面取得・土地家屋調査士の紹介まで対応可能です。
不動産売却の準備として、お手伝いさせていただきます。

不動産の売却は、弊所にお任せください

お気軽にお問合せ・ご相談ください

お電話でのお問合せ・ご相談はこちら
042-446-0396
受付時間
10:00~18:00
定休日
水曜・日曜・祝日